巷はコロナウィルスで大変ですが生き物達は待ってくれない サワラ種苗生産編その1

 5月の連休明けのことになりますが、今年もサワラ種苗生産のための採卵が行われました。これまでサワラの種苗生産は国や瀬戸内海関係11府県、国立研究開発法人水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所屋島庁舎、全国豊かな海づくり協会などが連携しておこなってきました。が、今年は新型コロナウィルスの影響がありまして、他府県からの移動制限など必要な対策を実施しており、他府県からの応援がありませんので、最少人数かつオールうどん県在住者での採卵となりました。
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 というワケでワタクシもおさかな試験場の「やくり」に乗り込みまして夕暮れに出発したワケでございます。この頃は夕日を眺めながら穏やかな瀬戸内海を楽しんでいたワケです。そしてサワラを獲る漁船が出ている播磨灘の小豆島南部に向かったワケですが、「一天にわかに掻き曇る」という感じで天候激変。これまでこんなに荒れた瀬戸内海に船で出たことがないってくらいに大波をかぶるようになりました。
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 そんな大波の中でも漁師さんは普通に操業中。無線に採卵に適したサワラが獲れたとの報告が入ります。漁船に向けて「やくり」猛ダッシュ!すごい波がデッキに落ちてきます。現場到着。さっそくロープのついた箱でサワラが運ばれます。コチラの漁船の方、ワタクシがこれまでに担当しました「サワラ瀬戸内海系群資源回復計画」の取り組みでたいへんお世話になったかたでございます。計画作りや種苗生産に対してこれまで多大なご協力をいただいております。息子さんお二人も漁業の道に進まれ活躍中でございます。そしてこの息子さんのお一人があのユーチューバ―漁師として有名な「小豆島の漁師はまゆう」さんでございまして、多彩な才能を発揮されているワケでございます。
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 デッキに運ばれたサワラからさっそく採卵。勢いよくきれいな卵が出る時は成熟もバッチリって感じです。漁船の網揚げも終わりましたので漁場を後にし、種苗生産が行われる瀬戸内海区水産研究所屋島庁舎へとダッシュで向かいます。
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 屋島庁舎ではベテランお二人の手によりまして、受精卵が選別されていきます。
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 エアレーションされた水槽に受精卵が静かに入れられます。数日後にはふ化するとのことです。
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 ライトの光を当ててみると良く見えるとのことで、ライトオン。小さな白い一粒一粒が受精卵です。無事にふ化し、種苗生産が成功することを祈りたいと思います。

文責 ヒラメ太郎EpisodeⅡ

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