アカニシを食べる

 というワケで今回はうどん県でたくさん採れますアカニシをご紹介したいと思います。アカニシは、うどん県ではむかし、むかしからたくさん採れ、食べられていました。最近の調査では、大阪市の中之島の高松藩蔵屋敷があった場所から調理済みのアカニシの殻が多数見つかっているとの報告書もあるワケでございます。
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 おさかな試験場の甚ヱ門さんからお借りしました「大阪市北区中之島蔵屋敷跡発掘調査報告  北区中之島五丁目(もと扇町高等学校)における高松藩蔵屋敷跡発掘調査報告書」によりますと、「18世紀から幕末・近代にかけての当地域全体の平均値ではアカガイ(略)、アカニシが0.1~0.5%を占めているのに対し、本資料では(略)、特にアカニシは17%と高い比率を占めている。」ということで高松藩の蔵屋敷があった場所からは圧倒的に高い比率でアカニシが見つかっているワケでございます。著者は「饗応の席で地元の名産品が珍重されたのか、あるいは大坂に赴任していた高松藩士たちが郷土を懐かしんで食したものか様々な想像がかきたてられるが、いずれにせよ地元との結びつきの強い食材であったことがその比率の高さの背景にある可能性が高いと考えられよう。」と結ばれています。ロマンですよねぇ~。
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 では現代へ戻りまして、こんな感じでスーパーでは一盛りいくらで売っています。しかも結構お安い。だけど「どうやって食べたらいいのかわかんない」って感じの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は高松市瀬戸内漁協の漁師さんから聞いた方法をベースに調理を進めてまいりたいと思います。まずは、八ちゃんの言うところでは「刺身で食べられるようなんは5分ぐらい茹でたらじゅうぶんや」とのこと。そして龍っちゃんの奥さんが言うには「大根の切れ端を入れて30分ぐらい茹でる」とのことでした。
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 そこで、今回は「お塩少々、大根の切れ端を入れて、カネタワシで貝殻を軽くコスリまして、水で流し、水からアカニシを入れて、沸騰してから5分茹でる」ということにしました。3殻から出す.jpg
 5分経ちましたので、水で冷やしてからテーブルナイフをフタの裏にグサッとさしまして、貝の螺旋に合わせてクルリンコと回転させながら中身を出します。そんなに硬くないので簡単にできます。
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 このとおり、無事に出てきましたら、赤線で囲まれているあたりをチギッて捨てます。肝は食べられるのかもしれませんが、サザエなんかでは苦かったりしますので、とりあえずポイっと。5いらないところをとる.jpg
 続きまして矢印部分のハカマや、ビロビロしているところなどを取り除き、流水で軽く洗います。6真っ二つに切る.jpg
 次に真っ二つに切りまして、なんだか食べられなさそうな部分も除去します。お口でしょうか?
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 きれいになったところで、スライスいたしまして、ハイ!茹でアカニシのできあがりでございます。お醤油をちょっと付けて食べますと、サザエより穏やかな味で、ほのかな甘みがあります。「味はサザエより上や!」って方も大勢いらっしゃいますので、皆様方も是非ご購入いただきまして、うどん県のアカニシをご堪能ください。

【参考文献】
大阪市北区中之島蔵屋敷跡発掘調査報告 北区中之島五丁目(もと扇町高等学校)における高松藩蔵屋敷跡発掘調査報告書.2012,3.財団法人大阪市博物館協会 大阪文化財研究所

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