糸より姫様の春祭り

 今回は高松市瀬戸内漁協の漁師さんから「糸より姫様の春祭り」のご案内をいただきましたのでおじゃましてきました。毎年2月3日に開催されるようでございまして、ちょうど節分でもあります。
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 高松市浜ノ町の高松漁港を望むところに糸より姫様の銅像がございまして、1970年の建立とのことです。糸より姫様についての解説も掲示されておりまして、それによりますと、「正和3年(西暦1314年)に後醍醐天皇の第二皇女としてお生まれになりましたが、南北朝争乱の渦中に巻き込まれ、悲しみのあまり延元3年(西暦1338年)従者とともに住み慣れた都を後に、讃岐の国 玉藻の浦西浜に落ちのび、この地の漁師に温かく迎えられたと伝えられています。」とのことです。
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 ところが、「日新地区の歴史・文化 西浜(編集・発行:日新コミュニティ協議会 ゆめづくり実行委員会 平成28年3月1日)」によりますと、「1314年のご誕生であれば、第一皇女であると思われるが、その当時香西の殿様は有力な足利尊氏の家来だったので、そのお膝元にやってきたというのは不思議な感じがする。違う時代の皇女ならつじつまが合う気がするがよくわからない。」としています。
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 しかし、扇町にあります、愛宕神社の御祭神が天津姫之神であり、これが糸より姫様のことであることから「天皇家でなければ天津神としてお祭りすることはないので、天皇家であることは間違いないだろう。」との考察をされております。愛宕神社の由緒書を見ますと、火産霊神(ほむすびのかみ)、伊邪那美神(いざなみのかみ)、そして天津姫之神(あまつひめのかみ)が御祭神とのことでございます。火産霊神、伊邪那美神は日本神話の神ですが、天津姫之神は実在の方が神格化されたのだと思います。
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 そして、この天津姫であるところの糸より姫様が、お魚を入れたタライを頭上に載せて(頭上にいただいて)売り歩いていたということで、それが高松名物であります「いただきさん」という魚の行商をする女性を表す名称の元となったという説などがあります。
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 ということで場所は瀬戸内町の金刀比羅神社でございます。こちらには「玉姫さん」という木像があり、糸巻きを持たれているということで、こちらが糸より姫様ということでございます。獅子舞奉納やうどん・甘酒・ぜんざいなどのお接待もありまして、ワタクシはうどんとぜんざいをいただきました。寒いときに温かいうどんはとてもありがたいものでございます。また、近頃は食べなくなったぜんざいも、非常に久しぶりで懐かしい味がいたしました。
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 境内へ入り、獅子舞もつつがなく奉納されました。この画像の2頭の獅子はなんと小学生が使っておりました。大人顔負けの使いっぷりでして、皆さん感心されていました。
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 帰りに今回ご案内をくださった漁師さん宅の玄関を見ますと、「ヒイラギにイワシの頭」。底びき網漁師のN谷さん曰く「ここらへんは漁師が多いから、大体どこもやってるやろ。」とのことで、験担ぎをされたり、吉凶を気にされたりする方が多いからでしょうか、古くからの慣習が長く受け継がれているようです。ワタクシも小学校の低学年ぐらいまでは家で見たような気はしますが、近頃はイワシを買ってきて食べるぐらいですね。ちなみに今年は塩焼きと天ぷらでいただきました。皆様の一年が「福は内」、「福は内」でありますようご祈念申し上げます。

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