市場調査-3月③引田漁協市場

 こんにちは、播磨守 太郎です。定置網はこれから春を迎えて漁が本格化しますが、今回はボラが多く水揚げされていましたので、ボラについて紹介します。
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 外海で生まれ、稚魚が瀬戸内海に入り込み、成長した後、産卵のために外海に出て行きます。
 成長に伴って呼び名が変わり、ブリやスズキと並ぶ出世魚の代表格です。県内では、小型がイナ、大型がボラと呼ばれています。もっと大きくなると、「とどのつまり」の意味でトドになりますが、外海に出てしまっています。
 塩分変化への適応力が強く、沖合いから沿岸、河口といった広い範囲に棲み、幼魚が群れをなして川を何キロも遡っているのを見たこともあります。冬になると体内の脂肪が増え、眼が厚いまぶたで覆われます。
 長崎名産として知られるカラスミは、完熟する前の卵巣を塩漬けした後、袋を破らないよう塩抜きし、形を整えながら重しを載せて干し固めたもの。高価らしく、私は食べたことがありません。県内では、サワラのカラスミが名物です。
 雑食性で海底の餌を泥といっしょに吸い込むので、泥臭さが嫌われ、一般には人気がないようですが、鮮度や下処理に注意すれば、夏の洗い、冬の刺身のほか、塩焼き、煮付け、唐揚げにして美味しいらしいです。
 「ボラの臍」と呼ばれる胃の出口部分にあるソロバン球の形をした物は、割いて内部の汚物を除き、串に刺して塩焼きにすると珍味とのことで、機会があったら試してみようと思います。
 なお、よく似た種類にメナダがおり、「しくち」、「どうない」、「めあか」などと呼ばれています。わかりやすい区別点は、メナダでは、尾びれの先が丸みがかっていること、胸びれの付け根の黒っぽい紋がない(水面上から見たときボラでは目立つ)ことです。

文責  播磨守 太郎

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